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支援してくれる人 「お金をください」と僕は彼女に頭を下げた。彼女は聞こえているのか聞こえていないのか、鼻ほじってテレビのバラエティー番組を見て笑っている。どうしてこうなった? 彼女は家出少女だった。「お金をください」と頭を下げる彼女からは、おそらくここ数日は満足に眠ってもいないのだろう疲労を感じさせられて、僕は黙って見過ごすことはできなかった。栄養が足りないのか血の気の引いた肌、そしてセットもできていないぼさぼさの髪は、まるで戦災孤児のようだった。 もちろん「家出掲示板」を漁って彼女と出会ったのだから、僕にやましい心があったのは確かだ。泊る所のない女の子に一夜の宿を提供して、代わりに体を提供してもらう。正当な取引だと思うが、やはり後ろめたさはある。お金のために知らない男と寝るなんて行為は、よほどのビッチでもなければ抵抗があるのは間違いない。しかし、それを超えて僕と取引をしてきたわけなのだから、相応の覚悟はあるのだろう。僕は紳士的に彼女と接するだけだった。 まずは、彼女にお風呂を沸かしてあげて温かい食事も用意した。体中の垢を落としてさっぱりした彼女は、僕の料理を「美味しい美味しい」と泣きながら食べてくれた。 「お金をください」と口で言うのは簡単である。しかし、こうして全身で喜びを表してくれると、言われなくても援助してあげたくなる。その晩、同意を得て僕は彼女を抱いた。まだ慣れていない風だったが、彼女は真摯に僕のものを咥えてくれた。 あれから半月。まだ彼女は家にいる。約束のお金を渡して、一旦は家を出て行った彼女だが、その夜にはもう帰ってきた。住むところが決まるまで居させてもらえないか?とのことだった。引きずるべきではないとわかっていたが、僕の料理を美味しく食べてくれた彼女を無碍にはできなかった。 だが、彼女は一日ゴロゴロしているだけで出て行こうとしなかった。挙句に僕が仕事で出かけている間に電話は勝手に使うわ、渡したお金でゲームを買ってくるわ、完全に住人となった。食費と電話料金がバカにならないと知ったのは半月後の話だ。 「おっさん、メシマダー?」屁をこきながら抜けたような声をあげる彼女を見て、僕は心の底から「お金をください」と思った。 支援掲示板 支援掲示板

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